はじめてワンちゃんを飼う方へ

 さて、初めて犬を飼うことになりました。
 あなたは何から始めますか?
 ブリーダーだから知っている、誰でも知ってるようで意外と知らないコツを
 このページを覗いてくれたあなたに、特別に伝授します。

    1.準備  2.シャンプー  3.トリミング  4.爪切り  5.しつけ  6.予防接種
     
    7.お散歩  8.多頭飼い

 

1.準備

子犬を迎える前に、先ず必要な物

子犬は2回目の予防接種が終わって1週間経つまで(生後100日ぐらいまで)は、お家の中で飼います。感染症にかかった犬のオシッコや糞には沢山の病原菌が潜んでいます。感染症予防の為に、ほかの犬が来る可能性のある屋外には出さない方が懸命です。したがって、準備としては家の中での飼育を中心したものになります。

サークル

子犬が寝起きする安全な場所です。不在時やお客様が来た時、玄関を開けている時に脱走しない様、しっかりした物が必要です。下部はおしっこやお水が漏れない様、トレー状になったものが掃除し易いです。

コツ】 4面が囲まれていれば良く、天井は無い方が世話をし易いです。

給水器

お水はいつでも飲めるようにしてあげましょう。
お皿に水を入れておくと、汚したり、こぼしたり、お世話が大変です。
給水器はサークルに取り付けられ、水がこぼれる心配がありません。大型犬の子犬は容量の大きなものを選びましょう。

【コツ】 ペットボトルが取り付けられるタイプは容量が自由なので便利です。

フード

子犬用のフードは成犬用とは異なり、タンパク質や脂肪分、総カロリーがより必要になります。
子犬用のフードは袋に『パピー用』や『成長期』、『幼犬・母犬用』などと表記されています。
必要な量はフードによって違うので、袋に書かれた給与量の表に従って与えましょう。
子犬の場合、
1回で必要量を食べ切れないため、2回〜3回に分けて与えます。給餌の間隔は5時間以上空けてください。
体調管理の為、便の状態を確認しましょう。与えすぎの場合、便は柔らかくなります。逆に足りないと、食糞し易くなります。
フード以外は特に必要有りません。カロリーの取り過ぎは太り過ぎの他、骨の正常な発達を妨げ、骨が変形する場合もあります。また、カルシウムなどの補助食品も必要有りません。カルシウム過多は必要なミネラルの吸収を妨げます。
ドッグフードは一般に完全栄養になっています。
また、格安なフードは保存料(酸化防止剤)に食品には使われていない
発ガン物質を含む化学物質が使われている場合があります。ビタミンEやクエン酸などの酸化防止剤を使っているものが安心です。
アレルギーがある子には、ラム&ライスなどアレルギー用のフードを与えます。

【コツ】 フードの種類を変える場合は、徐々に分量を変えて与えましょう。
     急に切り替えると下痢の原因になります。
【コツ】 犬が食べてはいけない食物があります。玉ネギやチョコレート、カフェインを含む飲み物など、血液を分解したり健康を害します。牛乳のタンパク質は分解する酵素を持たない犬もいて、下痢することがあります。ちなみに、ヨーグルトはあげても大丈夫です。

フードを入れるお皿。割れないもの。ステンレスのお皿がお勧めです。プラスチック製品は噛んでガタガタにしてしまうことも。

【コツ】 ご飯を食べるときに ”手を出すと噛み付く犬” にならない様に
     
お皿に手を添えながら与え、慣れさせます。

ペットシート

犬のおトイレ。
最初はサークルに敷き詰めます。ペットシートの上で出来たら褒めてあげます。
徐々にペットシートの面積を狭め、最後は一枚にします。もしくは、トイレ専用のサークルを設けて、扉を開いた状態にしておきます。中にペットシートの代わりに新聞紙を
敷き詰め、その上に新聞紙か落とし紙を裂いたものを入れてもOKです。うまく躾ければ、自分からトイレでするようになります。

【コツ】 トイレは食後や寝起きにしやすいので、よく観察して、トイレにさせます。
【コツ】 トイレは失敗しても怒らないこと。怒ると影に隠れてコッソリする様に・・・

 

2.シャンプー

犬に人間用のシャンプーは使えません。普段犬の皮膚は被毛に守られているので、皮膚は刺激に弱くなっています。犬専用のシャンプー、リンスを使いましょう。頻繁にするのも皮膚の刺激になるので、3週間から4週間以上の間隔を空けます。
犬の毛色は様々なので、シャンプーも白毛用、茶毛用など毛色に応じたものが用意されています。
コート(被毛)が深い犬はコートの奥まで指先でよく洗います。目に入らない様、目の周りはシャンプーを付けないよう細心の注意を払います。洗い流す時は鼻先に水がかからないように気を付けましょう。かかると大変嫌がります。耳にお水が入っても大丈夫。お顔をプルプル振れば水は外に出る構造になっています。

【コツ】 シャンプーを嫌がる子はトリミングテーブルなど、高くて狭い台の上で洗います。
     犬は高い所が嫌いなので、大人しくなります。テーブルが無いときは浴槽の中で洗います。

 

3.トリミング

トリミングに最低限必要な道具

トリミングテーブル
タオル
ブラシ・コーム
ドライヤー
ハサミ

トリミングテーブルは必要な高さを確保するのと同時に犬が逃げ出さない為のものでも有ります。テーブルに犬を乗せた際は目を離さないようにします。首輪で首吊りになったり、首輪が外れてテーブルから飛び降りる場合もあるので、注意してください。
シャンプーが終わったらタオルで水分を拭き取ります。毛並みに沿ってブラッシングしながら、ドライヤーをかけます。毛の根元からよく乾かします。シャンプーした後でも無駄毛、抜け毛が残っているので、コームを毛の根元からかけて、取り除きます。全体の毛量を減らしたい場合はアンダーコートを取り除く専用のトリミングナイフがあるので、それを使ってコートを減らします。
カットはトリミング不要とされる犬種の場合、足の裏の無駄毛と耳の入り口の毛をカットするぐらいで済ませます。
トリミングと一緒にお耳の掃除をしましょう。綿棒にオキシドール(過酸化水素水:汚れを浮かせます)を付けて耳の中を拭き取ります。

【コツ】 トリミングが必要な犬種は、トリマーなどの専門家に任せたほうが無難です。ペット専門学校などではカットモデルを募集したりするので、モデル犬になれば無料でカットして貰えるかも。(但し、カットの練習台ですので、仕上がりに文句は言えません・・・)

 

4.爪切り

犬も人間と同じように爪が伸びるので、爪切りをしてあげましょう。
まだ小さいときは人間の爪切りでも代用出来ますが、そのうち太く大きくなるので、犬用の爪切りを用意しましょう。
犬も深爪すると、血が出てしまいます。神経もあるので痛がります。爪の中がピンク色の部分はまだ血が通っているので、ピンクの手前の白い部分だけカットします。

【コツ】 爪切りは嫌がる子もいるので、小さい頃から慣れさせましょう。後ろ足にある5本目の爪、狼爪(前足にもある子もいます)をカットするのをお忘れ無く。
【コツ】 爪切りが苦手な人はカットに出したときに爪切りも一緒にしてもらうと一石二鳥です。

 

5.しつけ

犬のしつけと言えば、『 お手 』とか『 お座り 』ですが、まだ4ヶ月に満たない子犬には難しいかもしれません。
最初にするしつけは

トイレのしつけ
『 マテ 』の練習
弱点を触る

この3点から先ず始めましょう。

トイレのしつけ
準備−ペットシート のところで説明しています。
『 マテ 』の練習 

『 マテ 』はご飯を食べる時に練習します。
お皿を目の前にすると、犬は喜び飛び跳ねたり、くるくる回ったりします。
そこで『 マテ 』と一言。
犬が落ち着きを取り戻し、大人しくなったら、お皿を下に置いて『 ヨシ 』と一言。
これを繰り返し、目の前にお皿を置いても『 ヨシ 』と言うまでは食べないようにしつけます。

【コツ】 興奮していても、飼い主の命令で待てるようになる。しつけの第一歩です。

弱点を触る

弱点を触られると嫌がる犬は手に負えません。シャンプー、トリミング、爪切り、病院の予防接種。どれをするのも弱点を触らずに行うのは不可能です。
子犬の頃はそこまで嫌がらないので、子犬のうちに慣らします。

ひっくり返してお腹を触る
パッド(足の裏)を触る
口の中、歯を触る
耳の中を触る
抱き上げる

これらを意識して日頃から触れ合いを深めてください。

【コツ】 自分以外の色んな人に触ってもらいましょう。

 

 

6.予防接種

予防ワクチンは、感染し易く、死亡率が高いパルボやジステンパーなどのウイルスから犬を守る為のものです。ワクチンの種類は2種〜10種ぐらいまで様々な病気に対応した混合ワクチンが有りますが、地域によって発生する病気が異なるため、お住まいの地域の獣医師に相談して接種します。
ワクチンは通常、生後2ヶ月と3ヶ月時点で接種した後、1年毎に接種します。

恐ろしい病気として、フィラリアという寄生虫があります。フィラリアは蚊により媒介し、フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊から刺されると、子虫が血液に入り込み、心臓で成長します。子虫のうちは飲み薬で駆除出来るので、蚊の発生時期は月に1回は駆除薬を飲ませます。外飼いで3年間何もしないと80%以上の犬がこれに感染します。感染した犬は徐々に体力が無くなり、突然倒れて死亡します。また、心臓で成虫になると手術しか取り除く方法がありません。

その他、6ヶ月以上の犬に義務付けられた狂犬病の予防接種、ノキ・ダニが寄生した場合はスポット・オンなどの駆除薬で駆除します。

【コツ】 犬には人間と同じだけ病気があります。早期発見早期治療を心がけましょう。

 

7.お散歩

お散歩が出来るようになるのは最後の混合ワクチンが終わって1週間後、体調が良ければついにお散歩デビューです。先ずはリードに慣れさせます。お散歩前に家の中でリードを付けて歩かせたり遊ばせます。
飼い主の都合に関係なくどんどん引っ張り回す犬、これは最低です。お散歩上手な犬とは?飼い主の歩調に合わせて真っ直ぐ歩く事が出来る犬。これはリードの張り具合や飼い主の動向をを感じながら散歩の出来る犬です。お散歩は優雅に品良く行きましょう。もちろんトイレの後始末も忘れずに。

【コツ】 首輪や胴輪よりもチェーンリードの様に犬が強く引くと首が絞まるタイプのものの方がお散歩上手になります。
【コツ】 飼い主側のコツとしては、スタートする時はリードを緩め『行くよ』などと声を掛けて呼び込みます。停止する時や方向を変える時にリードを『クイッ』と軽く引いて『マテ』や『こっち』などと声を掛けてあげます。

 

8.多頭飼い

複数の犬を飼う場合、慎重を期して行うべきです。

オスとオス、オスとメス、メスとメスそれぞれで考え方が変わります。

オスとオス:オスは縄張り意識が強く、オス同士は一般的に難しいです。特に近所に発情したメス犬が現れた場合など、それが刺激になり、喧嘩をすることもあります。

オスとメス:メスに発情期が来た場合交配する可能性があります。犬種が違う場合や、子犬を望まない場合はどちらかを避妊する必要があります。相性は良く、うまくいく場合が多いです。

メスとメス:無難な組み合わせです。相性は良いです。

犬種が違う場合、体の大きさや体力の違い、攻撃性の違いを考慮します。大型犬が遊びのつもりでも、小型犬には命懸けの場合もあります。

【コツ】 複数を同時期に飼わずに、1頭でしばらく様子を観て、その子の性格や体力を知った上で2頭目を選びましょう。


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